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幼なじみの絆、ピッチで輝く=三笘選手と切磋琢磨―W杯サッカー・田中選手


 強豪スペインを撃破し、決勝トーナメント進出を決めたサッカーワールドカップ(W杯)日本代表。田中碧選手(24)が押し込んだ逆転ゴールは、幼なじみの三笘薫選手(25)が上げた執念のクロスだった。川崎市から世界へ羽ばたいた2人は、W杯という最高の舞台でその絆を見せた。  幼稚園を卒業する直前、さぎぬまSC(川崎市)の体験会に参加した田中選手は、開始早々に泣き始めた。「お母さんと離れるのが嫌なのかな。うまくできなくて悔しいのかな」。代表の沢田秀治さん(64)はそう考えながら、田中選手を膝に座らせ、「どうしたの?」と声を掛けた。  「こんな練習つまらない。もっと難しい練習がしたい」。田中選手の思いもよらぬ返答に沢田さんは驚いた。「そんなことを言った子は初めてだった」。体験会の最後にミニゲームを行うと、田中選手は水を得た魚のように生き生きとドリブルを始めたという。  試合に出るようになると、田中選手はキックオフから1分もたたないうちに、ベンチに向かって「監督!こいつらうまい!」と叫んだ。田中選手は1点を決めると、今度はチームメートに「守れ」と指示を出した。「誰が監督か分からないな」。当時の監督はこう話していたという。  田中選手と三笘選手は川崎市の鷺沼小学校時代からの幼なじみ。共にさぎぬまSCから川崎フロンターレの下部組織に進み、三笘選手は筑波大に進学したが、プロ入り後にフロンターレで再会。「鷺沼兄弟」とも呼ばれている。沢田さんは「今でも代表の練習後には2人で1対1をやっている。切磋琢磨(せっさたくま)してきたのだろう」と目を細める。  スペイン戦後、ピッチに倒れ込み、抱き合った2人。三笘選手のゴールラインぎりぎりからの折り返しに、田中選手は「なんとか残るんじゃないかと信じていた。薫さんがうまく残してくれた」と笑顔を見せた。三笘選手も「(田中選手は)守備でも頑張っていた。見えないところで頑張っていたことが点につながった。ご褒美だと思う」とたたえた。 (了) 【時事通信社】 〔写真説明〕決勝トーナメント進出を決め、抱き合って喜ぶ田中碧選手(手前左)と三笘薫選手(右)=1日、ドーハ 〔写真説明〕決勝トーナメント進出を決め、喜ぶ田中碧選手(上)と三笘薫選手=1日、ドーハ
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