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伊東選手、無名から屈指のドリブラーに=長所生かし、伸び伸びと―W杯サッカー


 スペイン戦で出場が見込まれるサッカーW杯日本代表の伊東純也選手(29)は、エリートとは異なる道を歩んできた。高校までは無名で、「雑草」「遅咲き」と形容されることも。ただ、小中の恩師らはそうした表現に首をかしげる。  「当時から素晴らしいものがあったが、周りが見抜けなかった」。伊東選手が小学生の頃に所属していた横須賀鴨居SCの代表原田康臣さん(60)はそう語る。  印象的なのはボディーフェイクを織り交ぜたドリブル。「インスピレーションに基づく独特な動きで鮮烈だった。教科書には載っていないし、誰もまねできなかった」と強調する。本人は至ってマイペースで、いつもひょうひょうとしていた。  中学進学を機に受けた横浜F・マリノスのジュニアユースは不合格。周りのレベルが高く、身体の小ささなども影響したという。だが、友人らと共に加入した横須賀シーガルズFCは伸び伸びとした環境で、伊東選手が長所を伸ばすにはかえって好都合だった。  中学生チームの監督だった徳能克也さん(49)は「小さくて面白い子」と第一印象を語る。学年25人の中では4、5番手。「絶対的な存在ではなかった」  「最大の武器」である速さを生かすため、練習中も常にトップスピードでボールを扱うよう指導した。試合ではドリブルで相手ゴールに迫るが、シュートは外してばかり。それでも「純也は相手に脅威を与えてくれればいい」「それぞれに特徴があるので、自分に合った練習をしたらいい」と考え、叱ることはなかった。  失敗してもケラケラと笑い、前日の夕飯は「アイスクリーム」と答えたことも。同学年からも弟のようにかわいがられる甘えん坊キャラだった。  ただ「根っからのサッカー好き」で、練習で手を抜くことは一切なかった。徳能さんは「遅咲きと言われるが、中学生の頃も目立つ方だった。誰よりもうまくなりたいと思っていて、努力もしていた」と振り返る。  ドイツ戦ではオフサイドで「幻」となった前田大然選手(25)のシュートをアシスト。コスタリカ戦でもゴール前まで迫った。「まだまだ成長する」「さらに伸びる」。恩師らは「世界を驚かせるプレー」を期待する。 (了) 【時事通信社】 〔写真説明〕サッカーW杯代表の伊東純也選手の中学生時代=2006年3月、茨城県神栖市(徳能克也さん提供) 〔写真説明〕サッカーW杯代表の伊東純也選手が小学生の頃に所属していた「横須賀鴨居SC」の代表原田康臣さん=10月17日、東京都千代田区 〔写真説明〕サッカーW杯代表の伊東純也選手を中学時代に指導した徳能克也さん=10月4日、神奈川県横須賀市
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