ツイッターに多数の代行業者＝ウェブテスト、不正横行

　就職採用活動で企業が実施するウェブテストを巡っては、学生の約１割が「不正をした経験がある」と回答した調査もある。ツイッター上には、有料で替え玉受験を請け負うと宣伝するアカウントが１００近くあり、不正が横行している状況がうかがえる。 　ツイッターで「ＷＥＢテスト代行」と検索すると、就職活動をする学生に代わって受験を請け負うとうたうアカウントは多く見つかる。「東大生」「旧帝国大学卒」と高学歴をアピールし、「五大商社内定」「外資コンサル」などと就職先をプロフィルに記載する例も多い。報酬は１科目１５００～１万円などさまざまだ。 　就職情報会社「ディスコ」が２０２１年７月、学生約１２００人に行ったウェブテストなどに関する調査によると、「自身の受験の際に不正をした」との回答は８．４％、「友人の不正を手伝った」は９．３％に上るなど、約１割の学生が不正に関わったことを認めた。「知人が不正をしたのを知っている」とした人も３０．２％に上った。 　同社の担当者は「企業が監視システムを導入するなど不正対策をするのは大切だが、学生側にも倫理的に行動することが求められる」と話した。　（了） 【時事通信社】 〔写真説明〕有料で替え玉受験を請け負うと宣伝するツイッターアカウントも（イメージ写真）