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修学旅行で「プロ入り」誓う=果たした再会の約束―W杯サッカー・前田選手


 サッカーワールドカップ(W杯)日本代表の前田大然選手(25)は、修学旅行で訪れた長崎市内のカステラ店で「サッカー選手になる」と誓った。店には、夢をかなえた前田選手のサインと写真が飾られている。  土産物店などが立ち並ぶグラバー通り。山梨学院高校2年生だった前田選手は、修学旅行の自由時間にサッカー部の仲間たちとカステラ店「清風堂」に立ち寄った。「暇なら書いていきなよ」。店長の今田健介さん(47)に勧められ、店の寄せ書きノートに「夏・冬(の大会)で日本一! んで、サッカー選手になる」と目標をつづった。  今田さんは「これは下書き。プロになってまた店に来ることがあれば、色紙を用意しておく」と声を掛けた。翌朝、お礼を言いに再びやってきた前田選手。「礼儀正しい子だな」と感心したが、「修学旅行中の一こまかな」と思っていた。  翌年の大会結果は気に掛けていたが、山梨学院高校が全国大会に出場することはなかった。  「試合で長崎に来ました。店長さんいますか?」。出会いから1年半ほどたった2016年4月、今田さんのSNSに前田選手から突然、メッセージが届いた。松本山雅FCに入団し、夢をかなえていた。この時は会えなかったが、17年5月に再会。今田さんが「用意しとったけん、書いて」と色紙を差し出すと、前田選手は「恥ずかしいっすね」と照れながらサインをしたという。  22歳以下の日本代表に選ばれた際は、練習と試合の合間を縫って、妻と長女を連れてきた。居合わせたサポーターらに丁寧にあいさつしながら歩いてくる姿が印象的だったといい、今田さんは「謙虚で礼儀正しい好青年。(プロになっても)高校生の頃と変わらない」と話す。  今田さんにとって、前田選手は今や「ライバル」という。「彼の頑張りを見ていると、僕も負けてはいられない」。また会う日を楽しみに、店に立ち続ける。 (了) 【時事通信社】 〔写真説明〕サッカーW杯日本代表の前田大然選手の高校時代の寄せ書きを手にする、カステラ店「清風堂」店長の今田健介さん=9月13日、長崎市
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