ツイッター、最高幹部３人が辞職＝安全対策やプライバシー担当

　【シリコンバレー時事】米ツイッターで、相次いで３人の最高責任者が辞職したことが１０日明らかになった。米メディアが報じた。それぞれプライバシー、情報セキュリティー、コンプライアンス（法令順守）を担当。インターネット交流サイト（ＳＮＳ）の信頼性を支える３部門のトップの離反で、実業家イーロン・マスク氏による買収後の社内の混乱ぶりが露呈した。 　最高情報セキュリティー責任者を務めたリア・キスナー氏は１０日、ツイッターに「会社を去るという難しい決断をした」と投稿した。 　最高幹部３人に加え、投稿管理などの担当責任者ヨエル・ロス氏も辞めたと報じられた。ロス氏は、マスク氏による買収後、投稿管理が緩められるとの懸念を打ち消すため、ツイッター上で説明してきた。広告主への営業を手掛けるリーダーの女性も辞職を申し出たが、その後の報道によるとマスク氏が引き留めたという。 　ブルームバーグ通信によると、マスク氏は１０日に行った従業員向けのスピーチで、収益を上げられなければ「倒産の可能性がある」と語った。マスク氏が打ち出した有料サービスの変更が通常の審査過程を経ぬまま発表されたことで、社内に混乱が生じたとも報じられている。　【時事通信社】