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免疫関連遺伝子群に多様性=真珠生み出すアコヤガイ―沖縄科技大など


 真珠を生み出すアコヤガイの全遺伝情報(ゲノム)を染色体ごとに高い精度で解読したと、沖縄科学技術大学院大や真珠養殖大手ミキモト、水産研究・教育機構などの研究チームが10日、国際的な科学誌DNAリサーチに発表した。染色体は父母から受け継ぎ、ペアになっているが、父親由来と母親由来とでは、病原体から身を守る免疫関連遺伝子群の構成が違っている領域があることが分かった。  このような遺伝的多様性は、同じ系統の個体同士による繁殖を3世代で繰り返すと大きく低下し、病気や環境の変化に弱くなる恐れがあることも判明。研究成果は真珠の品質と養殖の生産効率を両立させるのに役立つという。  真珠はアコヤガイの外套(がいとう)膜と呼ばれる器官が分泌するたんぱく質や炭酸カルシウムなどから形成される。研究チームは2012年にアコヤガイのゲノムの概要を初めて解読し、その後も精度向上に取り組んできた。DNAを断片化し、配列を解読してからつなぎ合わせる際、これまでは父親由来と母親由来の染色体を区別するのが困難だったが、沖縄科技大の竹内猛研究員らは最新の技術を駆使して区別した。 (了) 【時事通信社】 〔写真説明〕アコヤガイの貝殻と真珠(ミキモト真珠研究所提供)
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