グローリー子会社の元社員追送検＝横領疑い、立件総額１８億円―大阪府警

　貨幣処理機大手グローリー（兵庫県姫路市）子会社の元社員による横領事件で、大阪府警は１日、コインロッカーの販売などを手掛ける「グローリーサービス」（大阪市北区）の口座から３億円超を着服したとして、業務上横領容疑で同社元経理担当社員の多田兼司被告（４９）＝同県高砂市米田町＝を追送検した。 　府警は横領総額約１８億円を立件し、一連の捜査を終結した。多田被告はこれまでに同容疑で２回逮捕されるなどし、起訴されている。　 　追送検容疑は２０２０年７月～２１年３月、インターネットバンキングを使って同社の口座から計約３億７０００万円を自身の口座に送金し、横領した疑い。 　グローリーの社内調査で計約２１億５５００万円を着服していたことが発覚し、多田被告は今年３月に懲戒解雇された。府警天満署によると、着服した金は競馬や飲食の代金に充てていたという。（了）【時事通信社】