わいせつ被害告訴は虚偽＝元草津町議を在宅起訴―前橋地検

　群馬県草津町の黒岩信忠町長からわいせつ被害を受けたと虚偽の告訴を行ったなどとして、前橋地検は３１日、虚偽告訴と名誉毀損（きそん）の両罪で、新井祥子元草津町議（５３）＝同町＝を在宅起訴した。 　起訴状によると、新井元町議は２０２１年１２月、黒岩町長からわいせつ被害を受けたと虚偽の告訴を行ったほか、１９年１１月には「町長と関係を持った」などと記載した電子書籍をサイト上で配信し、町長の名誉を傷つけたとされる。　 　元町議による告訴について、前橋地検は２１年１２月、黒岩町長を嫌疑不十分で不起訴処分とした。町長は虚偽告訴などに当たるとして、元町議を告訴していた。 　元町議は電子書籍の配信などに反発した他の町議らによる解職請求（リコール）運動の結果、２０年１２月に行われた住民投票で失職。黒岩町長を告訴した直後の２２年１月に投開票された草津町長選に出馬したが、黒岩町長に敗れた。（了）【時事通信社】