連続児童殺傷遺族が要望書＝事件記録の廃棄問題―神戸家裁

　神戸市須磨区で１９９７年に起きた連続児童殺傷事件の記録が廃棄されていた問題で、小学６年の土師淳君＝当時（１１）＝を事件で亡くした父守さん（６６）が２８日、神戸家裁を訪れ、廃棄の経緯を調査するよう求める要望書を提出した。 　守さんは提出後に記者会見し、遺族が事件記録を閲覧できるよう法改正を待ち続けてきたと強調。記録の廃棄で希望が失われ、「あり得ない。いいかげんにしてほしい」と怒りを感じたという。 　廃棄は各地の家裁で明らかになり、最高裁が有識者を交えて保存の在り方を検討するとしているが、要望書では「個別の事例の調査検証なしに検討は不可能」と指摘した。　（了） 【時事通信社】 〔写真説明〕要望書を提出するため、神戸家裁に入る土師守さん＝２８日午後、神戸市兵庫区