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大坂被告「無実で無罪、私を裁くのは不当」=黙秘一転、自ら主張―渋谷暴動


 「全てで無実であり、無罪。私を裁くのは不当だ」。1971年の渋谷暴動事件で殺人などの罪に問われた大坂正明被告(73)は、東京地裁で25日行われた初公判で自らの言葉でこう主張した。  初公判は午前10時、金属探知機による所持品検査が可能な429号法廷で始まった。2017年の逮捕以来、約5年ぶりに姿を見せた被告は白髪交じりの短髪で、眼鏡を掛けていた。  警視庁に逮捕された際の勾留理由開示では名前などを聞かれても無言だったが、一転。起立してメモを手に「(目撃者の)供述調書は長時間の取り調べや誘導によって作られたものだ」などと語った。さらに「沖縄返還協定の批准に反対していた。沖縄には永久に基地が残ることになり、正当性は証明された。私を裁くのは不当だ」とも述べた。  読み上げ後、一部傍聴人から拍手があり、職員が制止する一幕もあった。  法廷の一般傍聴席23席に対し314人が整理券を求めて並び、支援者らが多数訪れた。その一人で、渋谷暴動事件で逮捕され、執行猶予付き有罪判決を受けた男性(71)は「46年間逃亡していて大変だったと思う。供述のみで物証がない不当な裁判だ。きっぱり無実を訴えてほしい」と語った。 (了)【時事通信社】
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