党規約で習氏の権威確立＝習氏、３期目入り―中国共産党大会が閉幕

　【北京時事】１６日に開幕した中国共産党の第２０回党大会は２２日、北京の人民大会堂で、習近平総書記（国家主席）の権威を確立する文言を盛り込んだ党規約改正案を採択して閉幕した。習氏の３期目入りが確定し、次期最高指導部は、２３日にも開かれる第２０期中央委員会第１回総会（１中総会）で発足する。閉幕式では、新たな指導部を構成する中央委員らを選出した。 　ロイター通信によると、新たな党規約には、習氏の地位と思想に忠誠を誓うスローガン「二つの確立」が盛り込まれた。かつて建国の父、毛沢東に使われた呼称「領袖（りょうしゅう）」が習氏に適用され、規約に書き込まれるという観測もあった。習氏の思想が「毛沢東思想」に並ぶ形で「習近平思想」として明記される案や、絶大な権力を持つ「党主席」制の復活も関心を集めていたが、見送られたもようだ。　【時事通信社】 〔写真説明〕中国共産党大会の開幕式に到着した習近平総書記（国家主席）＝１６日、北京（ＡＦＰ時事） 〔写真説明〕２２日、北京の人民大会堂で行われた中国共産党の閉幕式（ＡＦＰ時事）