「ヒロシマアピール」採択＝平和首長会議総会が閉幕―広島

　広島市で開かれた「平和首長会議」の第１０回総会は２０日、核兵器廃絶に向けた決意を示す「ヒロシマアピール」を採択し、閉幕した。次回総会は２０２５年、長崎市で開かれる予定。 　２日間の日程で開催された総会には、９カ国１０２都市の代表らが出席。オンラインでも各国の都市から参加があった。２０日は元国連事務次長のアンワルル・チョウドリー氏が平和文化の振興をテーマに講演を行った。 　ヒロシマアピールでは、ロシアのウクライナ侵攻などを背景とした国際情勢の緊張を緩和し、核兵器使用のリスクを低減するため、各国政府などに核抑止論からの脱却を要請。核兵器禁止条約を批准して、核兵器廃絶に向けた取り組みを拡大させることなども求めた。 　同会議の会長を務める松井一実広島市長は総会終了後の記者会見で、「核兵器廃絶という理想を求めて努力し続ける加盟都市間の連帯を深めることができた」と振り返った。　（了） 【時事通信社】 〔写真説明〕平和首長会議の総会で、「ヒロシマアピール」を読み上げる松井一実広島市長＝２０日午後、広島市