平和首長会議総会が開幕＝核廃絶へ行動呼び掛け―広島

　国内外の都市が連携して核兵器廃絶に向けた取り組みを進める「平和首長会議」の第１０回総会が１９日、広島市で２日間の日程で開幕した。最終日には核兵器廃絶への決意を示す「ヒロシマアピール」を採択する。 　同会議には、今月１日時点で１６６カ国・地域の８２１３都市が加盟している。新型コロナウイルスの影響などで延期が続き、５年ぶりに開催された総会には、９カ国９３都市の代表らが出席。オンラインでの参加も多数あった。 　会長を務める松井一実広島市長は開会行事で、ロシアのウクライナ侵攻で核兵器使用のリスクが高まる中、「われわれは危機的な状況を招くような動きを押しとどめるために行動しなければならない」と呼び掛けた。国連のグテレス事務総長はビデオメッセージを寄せ、「核軍縮こそが平和な未来への唯一の道筋。国連はこの道筋を皆さまと一緒に歩めることを誇りに思う」と語った。 　総会では、被爆者の梶本淑子さん（９１）＝広島市西区＝が自身の体験を証言したほか、参加者による活動報告などが行われた。　（了） 【時事通信社】 〔写真説明〕平和首長会議の総会で、開会のあいさつをする松井一実広島市長＝１９日午後、広島市