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影響力衰えた江沢民氏=習氏支える「新上海閥」―中国


 【北京時事】中国の江沢民元国家主席(96)が16日から開かれている共産党大会で開幕式を欠席したことで、同氏の影響力の低下が改めて印象付けられた。「上海閥」と呼ばれる勢力を率いた江氏は前回党大会まで引退後も欠かさず出席していたが、最近はたびたび重病説が伝えられ、3年にわたり公式行事に姿を見せていない。一方で、習近平総書記(国家主席)を支える上海ゆかりの新たな人材が育っている。  1989年の天安門事件直後、上海市トップの党委員会書記から急きょ、党中央のトップに抜てきされた江氏は、上海時代の部下を中央の要職に引き上げて上海閥を形成した。改革開放を推進することで高度経済成長を実現し、江氏は権力基盤を拡大した。  江氏は2002年に政権を胡錦濤前国家主席に譲った後も強い影響力を維持した。07年の党大会では、上海市党委書記を務めていた習近平氏の最高指導部入りを強く推薦したとされる。一時は李克強氏(現首相)が、胡氏の後継に最有力とみられていたが、江氏の後押しを受けた習氏が12年に最高指導者の座を獲得した。  政権を握った習氏は反腐敗闘争を通じて上海閥の大物を次々と摘発。江氏は習氏をコントロールできず、一気に存在感が薄れ、19年10月の軍事パレード以来、公の席に姿を現していない。  ただ、上海市を足掛かりに中央で出世する例は今後も続きそうだ。上海閥の流れをくむ韓正筆頭副首相は最高指導部メンバーに名を連ね、「習氏の高い評価を得ている」(香港メディア)という見方もある。習氏の最側近で最高指導部入りが濃厚とされる丁薛祥・党中央弁公庁主任は上海市で長く勤務し、上海閥とのつながりが指摘される。浙江省出身の李強・同市党委書記も習氏側近で、次期最高指導部メンバーの候補だ。今後の習指導部では、こうした「新上海閥」が幅を利かせそうだ。  上海市出身で1970年代生まれの次世代指導者候補として注目を浴びるのが、同市副書記の諸葛宇傑氏(51)。一貫して同市でキャリアを積み、李強氏の信頼を得ているもようで、今年3月、同世代のライバルに先駆けて省・直轄市レベルの副書記に抜てきされた。同市政府関係者によると「韓副首相にもかわいがられていた」という。 【時事通信社】 〔写真説明〕中国の習近平国家主席(左)と江沢民元国家主席=2017年10月、北京(AFP時事)
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