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知人の休眠会社に2700万円=サン・アローとADKから―元理事、新たな「受け皿」か・五輪汚職


 東京五輪・パラリンピックをめぐる汚職事件で、大会組織委員会元理事の高橋治之容疑者(78)=受託収賄容疑で再逮捕=が、電通時代の知人の会社とは別に、慶応大の後輩の休眠会社を「受け皿」として、大会公式マスコットのぬいぐるみを製造・販売した「サン・アロー」、電通の販売協力代理店だった広告大手ADK(旧アサツーディ・ケイ)から計約2700万円を受領した疑いのあることが16日、関係者への取材で分かった。  東京地検特捜部は、高橋容疑者がこの2社の契約で口利きし手数料を得たとみて調べている。  高橋容疑者側は3回逮捕され、立件された賄賂の総額は約1億4200万円に上る。このうち、紳士服大手AOKIホールディングスからの計5100万円はコンサルタント料名目で自身の会社「コモンズ」で受け取ったが、出版大手KADOKAWAからの計約7600万円、広告大手大広からの計約1500万円は電通時代の後輩、深見和政容疑者(73)=同=が社長を務める「コモンズ2」が受け皿となった。  関係者によると、サン・アローとADKからの資金の受け皿となったのは、慶応大の後輩で、ゴルフ仲間が代表を務める休眠会社。同社の口座に2018年ごろADKから計約1900万円が振り込まれた。19年ごろにはサン・アローから計約800万円が入金、その後高橋容疑者に渡ったという。  ADKは高橋容疑者の後押しを受けて電通の協力代理店に選ばれ、駐車場大手「パーク24」のスポンサー契約に介在したとされる。13年夏頃~21年末に月50万円のコンサル料をコモンズに支払っていたが、これとは別に電通から得た委託料の一部を休眠会社へ支出したとみられる。  サン・アローも高橋容疑者の仲介で、公式マスコット「ミライトワ」「ソメイティ」のぬいぐるみ製造・販売契約を組織委と結んだ疑いがあり、同社元社長(74)も慶応大の後輩に当たる。同じく同大後輩の竹田恒和氏(74)が五輪招致をめぐる贈賄疑惑で日本オリンピック委員会(JOC)会長や組織委副会長などを退いたため、「慰労会」名目で資金を集める話が持ち上がっていたという。  特捜部は高橋容疑者の周辺に渡った不透明な資金の流れを捜査。大広が絡む事件で9月27日に同容疑者を再逮捕しており、今月18日に勾留期限を迎える。 (了) 【時事通信社】
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