運送会社元社長ら窃盗認める＝焼津港カツオ横流し―静岡地裁

　静岡県焼津市の焼津港で、水揚げされたカツオを盗んだとして、窃盗罪に問われた運送会社元社長北村祐志被告（４９）ら３人の初公判が１２日、静岡地裁（国井恒志裁判長）であった。北村被告ら２人は「間違いありません」と起訴内容を認めた一方、水産加工会社の元社長吉田信次郎被告（５７）は「共謀は一切していない」と否認した。 　検察側は冒頭陳述で、北村被告と吉田被告は遅くとも２０１７年ごろまでに、北村被告が抜き取ったカツオを吉田被告が売却することについて、話し合っていたと主張した。 　起訴状によると、北村被告は昨年３月２２日、吉田被告らと共謀し、焼津港で水揚げされた冷凍カツオ計約１０．８トン（時価計約１７５万円相当）を計量せずに搬出し、窃取したとされる。 　カツオ窃盗をめぐっては、焼津漁協の元職員らも窃盗罪に問われており、１７日に判決が言い渡される予定。　（了）【時事通信社】