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中国軍、3期目も「習派」結集=台湾にらむ陣容


 【北京時事】16日開幕の中国共産党大会では、軍の最高指導機関である中央軍事委員会の人事も焦点となる。3期目入りが確実視される習近平総書記(国家主席)の下、軍中枢も引き続き「習派」で固められるもようだ。台湾統一に向けた動きが現実味を帯びる中、対台湾作戦に精通した人材を登用し、陣容を強化するとみられている。  中央軍事委は現在7人で、主席には習氏が再任される見通しだ。制服組トップの許其亮、張又侠両副主席は共に72歳で、「68歳定年」の慣例に従い退くとみられる。すでに68歳に達している魏鳳和国防相と李作成・統合参謀部参謀長も慣例が適用されれば引退となるが、経験や軍内の安定を優先し、いずれかが留任する可能性もある。  残る委員のうち、苗華・政治工作部主任は副主席への昇格が有力視される。苗氏は福建省出身で、同省勤務中に習氏の知遇を得た。軍の規律検査部門トップの張昇民氏も委員に再任され、もう一人の副主席に昇格するという見方がある。  一方で、副主席には、台湾方面を担当する東部戦区の前司令官・何衛東氏の名前も挙がっている。何氏も福建省出身で、同戦区などで要職を歴任し、習氏との縁が深い。  このほか、新任の委員として劉振立・陸軍司令官や、李橋銘・前北部戦区司令官、林向陽・東部戦区司令官、軍の装備発展部長で有人宇宙飛行プロジェクトの総指揮を務める李尚福氏の起用が取り沙汰されている。  米政府系放送局ボイス・オブ・アメリカ(VOA)は台湾の専門家の話として、過去10年は1979年の中越戦争を経験した世代が率いてきたが、今後は対台湾作戦に精通した人材が中心になると指摘。95~96年の台湾海峡危機に関わった世代が登用されると分析した。  習氏は長期政権を見据え、台湾統一への野心をあらわにしている。党大会で採択される見込みの党規約改正案では、「祖国統一」の実現を「党の歴史的任務」として定めると報じられている。 【時事通信社】 〔写真説明〕空母「山東」の乗員と握手する中国共産党の習近平総書記(国家主席)=2019年12月、海南省(EPA時事) 〔写真説明〕許其亮氏(前列)ら中国の中央軍事委員会メンバー=2018年3月、北京(EPA時事)
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