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シジュウカラに「言語」能力=鳴き声をまとまりで認識―京都大


 小鳥のシジュウカラには二つの連続する鳴き声を一つのまとまりとして認識する能力があることを、京都大白眉センターの鈴木俊貴特定助教らの研究グループが4日までに発見した。二つの単語(「黒い」と「犬」)を一つのまとまり(「黒い犬」)として認識する「併合」はヒト固有の能力と考えられており、ヒト以外の動物で確認されたのは初めてという。9月24日付の英科学誌、ネイチャー・コミュニケーションズに掲載された。  これまでの研究で、シジュウカラの鳴き声には警戒を促す「ピーツピ」や仲間を集める「ジジジジ」などがあり、モズなどの天敵を追い払う際には「ピーツピ・ジジジジ」と鳴くことが分かっていた。  研究グループは国内の山林でモズの剥製とスピーカーを使い、野生のシジュウカラの群れの反応を調べる実験を実施。同じスピーカーから続けて「ピーツピ・ジジジジ」と流した場合は、多くの群れがモズを追い払う行動を取ったのに対し、2個のスピーカーから連続して「ピーツピ」「ジジジジ」と流しても、ほとんどの群れは追い払う行動を取らなかった。また、鳴き声の順番を逆にすると、どちらの場合も反応しなかったという。  鈴木氏は、二つの鳴き声が一つのまとまったメッセージなのかをシジュウカラが認識できていると指摘。「ヒトの言語と動物のコミュニケーションには連続性や共通点もあるのではないか」と話している。 (了) 【時事通信社】 〔写真説明〕シジュウカラ(京都大・鈴木俊貴特定助教提供)
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