「自殺はいじめと関係」＝旭川中２死亡で第三者委会見―北海道

　北海道旭川市で昨年３月、いじめを受けていた中学２年の広瀬爽彩さん＝当時（１４）＝が凍死した状態で見つかった問題で、事実関係を調べていた市教育委員会の第三者委員会が２４日、記者会見を開き、委員長を務めた辻本純成弁護士は広瀬さんの自殺といじめには「ある程度関係性はあった」との見解を示した。 　第三者委が２０日に公表した調査報告書では、広瀬さんが生徒７人から性的な動画を要求されるなど６項目のいじめを受けていたと認定。広瀬さんは自殺で、いじめの影響で当時抑うつ状態にあったとみられるが、自殺に至った要因は不明としていた。 　会見で辻本委員長は、自殺といじめの因果関係を報告書に明記しなかった理由について、自殺の前の状況が分からないことなどに言及。「いじめがどの程度自殺に影響していたかは断言できない」と説明した。 　報告書は当時の市教委の対応に問題があったと指摘しており、会見に同席した黒蕨真一教育長は、２４日付で辞職すると述べた。 　遺族側は今回の調査が不十分だと訴えており、今津寛介市長は市長直属の第三者委を１１月にも設置する考えを示している。　（了）【時事通信社】