関電側を任意聴取＝金品受領問題で再捜査―大阪地検

　関西電力元幹部らによる金品受領と役員報酬補填（ほてん）問題で、会社法違反（特別背任）容疑などで不起訴とされた元幹部を「起訴相当」などとした検察審査会の議決を受け、大阪地検特捜部が関電側を任意で事情聴取していたことが２１日、関係者への取材で分かった。元幹部ら関係者を聴取し、立件の可否を慎重に検討するもようだ。　 　特捜部は昨年１１月、告発された関電元幹部９人全員を嫌疑不十分で不起訴処分とした。大阪第２検察審査会は今年７月、「電気利用者への裏切り行為」と指摘し、森詳介元会長（８２）ら元幹部３人を起訴相当、残る６人を不起訴不当と議決していた。 　起訴相当とされた３人は、特捜部が再び不起訴としても、検察審査会が改めて起訴相当と議決すれば強制起訴される。（了）【時事通信社】