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元理事の事務所で2回面会=KADOKAWA側、依頼か―角川会長、関与否定・五輪汚職


 東京五輪・パラリンピックをめぐる汚職事件で、出版大手KADOKAWA元専務の芳原世幸容疑者(64)と元担当室長の馬庭教二容疑者(63)=いずれも贈賄容疑で逮捕=が2016年と17年の2回、大会組織委員会元理事の高橋治之容疑者(78)=受託収賄容疑で再逮捕=の事務所で面会し、スポンサーに選ばれるよう依頼した疑いのあることが18日、関係者への取材で分かった。  東京地検特捜部は、2回の面会が便宜供与を求めた「請託」場面と判断。会長の角川歴彦容疑者(79)=贈賄容疑で逮捕=は事務所での同席を否定しているが、特捜部は部下2人の面会を把握していた可能性もあるとみて調べている。  関係者によると、芳原、馬庭両容疑者は16年と17年、高橋容疑者が会長を務めるコンサルタント会社「コモンズ」の事務所(東京都港区)を訪れたという。その場でスポンサー選定に関して力添えを依頼したとみられる。  KADOKAWAは訪日外国人客の増加を見込んだインバウンド事業を経営の柱の一つに据え、その一環で14年から東京五輪・パラ大会のスポンサー参入を模索。16年4月に専門部署の「2021年室」を設け、芳原容疑者が担当役員となり、室長に就いた馬庭容疑者が中心になって交渉を進めた。  馬庭容疑者は雑誌編集を通じて交流のあった電通OBでコンサルタント会社「コモンズ2」社長、深見和政容疑者(73)=受託収賄容疑で逮捕=を通じ、高橋容疑者に意向を伝えていたという。  芳原、馬庭両容疑者は高橋容疑者との面会時、スポンサー契約料を2億8000万円とするほか、コモンズ2への手数料を要求されたとみられる。手数料は社内で疑義が指摘される恐れがあり、五輪に加え、25年の大阪・関西万博などインバウンド事業のコンサル料として支払うことになった。  角川容疑者は報告を受けて了承したとみられ、芳原容疑者らと共謀し計約7600万円のうち計約6900万円の賄賂を渡したとして逮捕された。調べに「弁護士からも警告はなく、賄賂との認識はない」と容疑を否認しているという。 (了)【時事通信社】
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