祖母殺害、起訴内容を一部否認＝特定少年の１９歳男―福島地裁

　福島県塙町で２月、祖母を殺害してキャッシュカードを奪ったとして、強盗殺人罪などに問われた建築板金業の少年（１９）の裁判員裁判の初公判が７日、福島地裁郡山支部（小野寺健太裁判長）であった。少年は「殺意を持って殴ったというのは違う」と述べ、起訴内容を一部否認した。判決は１５日の予定。 　被告は改正少年法に基づく「特定少年」として、福島地検が氏名を公表していた。 　検察側は冒頭陳述で、「現金を盗もうと祖母宅に侵入したが、発見されたため殺意を持って鉄パイプで十数回殴打した」と指摘した。 　弁護側は「見つかるのは想定外で、動揺しての犯行だった」として殺意はなかったと主張した。 　起訴状などによると、少年は２月９日深夜から１０日未明にかけ、祖母の菊池ハナ子さん＝当時（７５）＝の自宅に侵入し、頭部などを鉄パイプで殴って殺害、奪ったキャッシュカードで現金３００万円を引き出したとされる。　（了）【時事通信社】