韓国で２人死亡、１０人不明＝台風通過、浸水被害相次ぐ

　【ソウル時事】台風１１号は６日、韓国南部を通過し、政府によると、避難途中に洪水で流されるなどして２人が死亡、１０人が行方不明になった。南東部の慶尚北道・浦項では、１時間当たり１１０ミリ超の雨を観測。各地で道路が冠水したほか、住宅や農地の浸水も起きた。 　台風は６日未明に南東部の慶尚南道・巨済付近に上陸し、釜山市付近を通過して日本海へ抜けた。韓国に上陸する台風としては「異例の強い勢力を維持した」（地元メディア）とされ、南部で一時３４６３人が避難した。尹錫悦大統領は台風が通過するまで、国家危機管理センターなどで対応の指揮を執った。 　韓国は８月にも豪雨に見舞われ、ソウルなどで１４人が亡くなった。 　一方、朝鮮中央通信は６日、北朝鮮の金正恩総書記が平壌で会議を開き、災害対策の状況を確認したと報じた。　【時事通信社】