「後払い」で高利貸し付け容疑＝１０人逮捕、２．８億円利益か―警視庁

　情報商材のレビューへの報酬を装って現金を振り込み、違法な高金利で金を貸し付けたとして、警視庁生活経済課と広島県警の合同捜査本部は２日までに、出資法違反（高金利など）の疑いで、韓国籍の職業不詳張世雄容疑者（４５）＝東京都板橋区中丸町＝ら１０人を逮捕した。同課はいずれの認否も明らかにしていない。 　同課などは２０２０年９月～２１年１１月、全国約７４００人に計約５億２０００万円を貸し付け、法定金利の最大１３９倍の利息を取るなどし、約２億８０００万円の利益を得たとみて調べている。 　同課によると、張容疑者らは商品のレビューを投稿すれば報酬が得られるなどとうたった「後払い現金化サイト」を運営。価値のないＰＤＦファイルを情報商材として販売したように装って、レビューを書いたことへの報酬として融資し、商材の代金は後払いで払わせていた。　 　五つの現金化サイトを運営し、「口コミを書くだけ」などとうたって、顧客を集めていた。貸付額は、電話で審査して決めていたという。 　逮捕容疑は２０年９月３０日～２１年１１月１０日ごろ、香川県の３０代男性ら１０人に金を貸し付け、法定金利を超える利息を受け取った疑い。（了） 【時事通信社】