現場に血の付いた刃物＝堺市母子殺人―大阪府警

　堺市東区のマンションで住人の荒牧愛美さん（２９）と長女のリリィちゃん（３）が殺害された事件で、現場から血の付いた包丁のような刃物が発見されていたことが２６日、捜査関係者への取材で分かった。室内に残っていた血痕が乾いていたことも判明し、大阪府警は死後数日が経過しているとみて調べている。 　司法解剖の結果、２人の死因は大動脈離断や心臓刺創などと判明した。 　荒牧さんの父親が「２２日夕方から娘夫婦と連絡が取れない」と１１０番。警察官らが２４日午前に室内に入り、洋室であおむけで倒れている荒牧さんとリリィちゃんを発見し、その場で死亡が確認された。２人の上半身にはそれぞれ１０カ所以上の刺し傷があった。 　捜査関係者によると、室内には血の付いた刃物が１本残されていた。府警黒山署は事件後、連絡が取れない荒牧さんのブラジル国籍の夫（３３）が事情を知っているとみて、行方を捜している。　（了）【時事通信社】