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避難民「現地の家族心配」=支援団体は居場所づくり模索―ウクライナ侵攻から半年


 ロシアによるウクライナへの軍事侵攻から24日で半年となる。戦火を逃れ来日した避難民の中には、故郷に残る家族を気に掛け、悩む人もいる。避難民の心のケアに取り組む団体の担当者は「彼らの居場所になれば」と定期的なイベント開催などの支援を模索している。  心理カウンセラーらでつくる業界団体「全国心理業連合会」(全心連、東京都渋谷区)は5月、日本での生活を余儀なくされたウクライナの人々を支援するため、東京と大阪に交流センターを開設した。在日ウクライナ人スタッフらが無料相談に応じ、不安の払拭(ふっしょく)やウクライナ人同士の交流に努めている。  これまでに首都圏の動物園や水族館を訪れるイベントを実施したほか、たこ焼きや焼きそばといった日本食を食べながら、参加者がリラックスできる食事会も定期的に開いてきた。  今月20日に神奈川県小田原市で行ったイベントには、避難民ら約20人が参加。海岸や牧場を訪れ、馬との触れ合いや散策を楽しんだ。参加したスヴィトラーナ・ヴォスコボイニクさん(50)は「地下室へ避難していた数週間、別荘のあるクリミアの海を思い浮かべ、海を見たいと思っていた。もてなしてくれた日本人には感謝の気持ちでいっぱいだ」と笑顔を見せた。  ヴォスコボイニクさんは、首都キーウ(キエフ)近郊のブチャから避難した。ブチャでは民間人多数が虐殺されたとされ、地雷の除去が進む。「自宅マンションがロシア軍に銃撃され、街中に遺体が転がっていた」と振り返り、「今でも暗闇の中では怖くて眠れない。一人息子が今もブチャに残り、(ロシア軍が仕掛けたとされる)地雷に巻き込まれていないか心配だ」と肩を落とした。  北東部ハリコフから避難した女性(22)も「両親が現地にいるが、電話するたび『これが最後かも』と不安になる。日本で何もできないのがつらい」と言葉を詰まらせた。  全心連代表理事で、東京と大阪の交流センター代表の浮世満理子さん(58)は「国内に頼れるつながりを持たない人もいる。戦争で傷ついた心を癒やし、安心できる居場所が必要だ」と強調した。 (了) 【時事通信社】 〔写真説明〕牧場で馬との触れ合いを楽しむウクライナからの避難民=20日午後、神奈川県小田原市
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