ロシア、独向けガス供給再削減＝２７日から通常の２割に

　ロシア国営天然ガス独占企業ガスプロムは２５日、ドイツに天然ガスを輸送するパイプライン「ノルドストリーム」の供給量を、２７日から日量３３００万立方メートルに削減すると発表した。通常の供給能力の２割程度の量となる。ガスプロムは通信アプリへの投稿で、輸送管のタービンのうち１台に関し、「技術的状態」を考慮し、停止する必要があると説明した。 　ロシアのプーチン大統領は先に、独総合電機大手シーメンス製タービンについて、修理の必要があると述べていた。ドイツのハーベック経済・気候保護相は２５日、ＤＰＡ通信に「プーチン（大統領）は、卑劣なゲームを行っている」と述べ、ロシアを非難した。 　ノルドストリームをめぐり、ガスプロムは６月、今回停止するものとは別のタービンがカナダでの修理から返却されないとして、供給量の削減を発表。今月１１日に定期保守点検を理由に稼働を停止したが、２１日に点検が終わり、供給可能量の４割に当たる日量６７００万立方メートルで供給が再開されたばかりだった。　【時事通信社】