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ドラギ首相、辞任観測強まる=信任も連立離脱拡大―イタリア


 【パリ時事】イタリアで、連立政権離脱の動きが拡大している。20日に上院で行われたドラギ首相の信任投票は賛成多数で可決されたものの、左派「五つ星運動」に加え、ベルルスコーニ元首相率いる中道右派政党「フォルツァ・イタリア(FI)」と、極右「同盟」が採決参加を拒否し、事実上の連立離脱を表明。これによりドラギ氏は辞任するとの観測が強まり、ANSA通信によると、21日にマッタレッラ大統領に辞意を伝えるとみられている。
 大統領がドラギ氏の辞任を受け入れた場合、各党と協議して新首相を選任するか、議会を解散し前倒し総選挙に踏み切るシナリオが想定される。ANSAによれば、総選挙なら秋にも投開票が行われる見通し。
 混乱の発端は14日にさかのぼる。連立政権の一角である五つ星は、物価高対策を盛り込んだ法案について、最低賃金の導入などを主張し採決参加を拒否。政府の信任投票を兼ねていたため、ドラギ氏は政権運営で五つ星の協力が得られなくなったと受け止め、大統領に辞表を提出した。
 マッタレッラ氏は、ロシアのウクライナ侵攻によるエネルギー供給不安や物価高騰に直面する中、政治危機を回避すべきだと判断。辞表を受理していなかった。
 伊メディアによると、FIと同盟はドラギ氏に対し、五つ星を排除した連立政権を主張したが、ドラギ氏は五つ星の残留にこだわり、FIと同盟の離反を招いた。
 前倒し総選挙が実施された場合、政党支持率の高い「イタリアの同胞」を中心とした右派政権が誕生する可能性がある。ファシストの流れをくむ同党は欧州連合(EU)に懐疑的で、影響は欧州全体に及ぶとみられる。 【時事通信社】
〔写真説明〕20日、イタリア上院での討論に臨むドラギ首相(AFP時事)
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