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バイデン米大統領、外遊中は握手せず?=新型コロナ対策で臆測


 【ワシントン時事】バイデン米大統領の中東訪問に合わせ、ホワイトハウスが明らかにした新型コロナウイルス対策が波紋を広げている。外国首脳との接触を極力抑える目的だが、「不仲」が指摘されるサウジアラビア皇太子との握手を避ける「口実」ではと臆測を呼んでいる。  「パンデミック(世界的大流行)の中で接触を減らすためだ」。サリバン大統領補佐官(国家安全保障担当)は13日、「予防措置」の目的をこう語った。方針に従い、バイデン氏は空港で出迎えたイスラエル高官と握手をせず、グータッチを交わすだけにとどめた。  だが、演説を済ませて写真撮影に移る際、バイデン氏はネタニヤフ元首相と笑顔で握手。その後も予防措置をたびたび無視した。サリバン氏はあくまで「原則」だと説明したが、現地入り直前に急きょ明らかにされた経緯から、その狙いをいぶかる見方は多い。  15日には、2018年のサウジ人記者殺害に関与したとされるサウジのムハンマド皇太子との会談が予定されている。人権を重視するバイデン氏は皇太子を批判してきたこともあり、米ワシントン・ポスト紙(電子版)は「(措置は)皇太子との握手を避ける口実になる」と指摘した。 【時事通信社】 〔写真説明〕13日、テルアビブ近郊でグータッチするバイデン米大統領(左)とイスラエルのラピド首相(EPA時事)
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