ロマンスカー虚偽予約容疑＝９３００回、男を書類送検―「嫌がらせのため」・警視庁

　小田急電鉄のロマンスカー特急券について虚偽の予約を約９３００回繰り返したとして、警視庁捜査１課は１３日、偽計業務妨害容疑で、埼玉県志木市の無職男（４８）を書類送検した。「嫌がらせをするためだった」などと容疑を認めている。 　送検容疑は昨年３月４日～１１月２９日ごろ、ロマンスカーに乗る意思がないのに、専用サイトで約９３００回にわたって特急券の予約を繰り返し、業務を妨害した疑い。起訴を求める「厳重処分」の意見を付けたという。 　同課によると、男は自分のスマートフォンを使い、本人名義で一度に複数座席を予約するなどしており、うち約９割は人気の高い展望席だった。小田急電鉄から「虚偽予約が繰り返されている」との相談があり発覚した。 　男はロマンスカーに乗ることが好きだったとし、「展望席で大騒ぎしている客がいるのに車掌が注意しなかった」などと話しているという。　 　小田急電鉄によると、同サイトでは会員登録やクレジットカード番号の入力をせずにオンラインで座席を予約できるが、出発の１５分前までに購入しないと自動的に取り消され、キャンセル料はかからない。 　同社は「大変迷惑で、強い憤りを覚えている。このような妨害行為には厳しく対処していく」とコメントしている。（了） 【時事通信社】 〔写真説明〕小田急電鉄の特急ロマンスカー「７００００形（愛称ＧＳＥ）」＝２０１７年１２月、相模原市南区