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観光地、回復はまだら模様=インバウンド戻り鈍く―対面授業再開も影響か・路線価


 国税庁が公表した2022年の路線価では、一部で新型コロナウイルスの影響が緩和し、観光地で上昇に転じる動きも見られた。ただ、インバウンド(訪日外国人旅行者)の戻りは鈍く、下落が続く地域も少なくない。回復はまだら模様で、先行きは不透明だ。  大阪市中央区の心斎橋筋は21年比10.6%のマイナスで、全国524税務署の各最高路線価の中で最も下落率が大きかった。同庁によると、新型コロナ感染拡大前からインバウンド需要への依存度が高かったため、21年に続いて大幅な落ち込みとなった。  風情ある街並みで有名な岐阜県高山市上三之町も8.3%減。同市観光課は「パンデミック以降、訪日外国人が激減しているのは事実」と話す。  一方、静岡県熱海市の平和通りは5.9%上昇し、同市観光協会は「もともと熱海を訪れるのは日本人観光客が主流だった」と説明する。京都市の烏丸通や川端通、河原町通などは21年の下落から一転、いずれも上昇した。東京都台東区の雷門通りも1.1%のプラスに転じ、東京国税局は「国内観光客の需要回復が影響した」とみている。  繁華街では、名古屋市東区の久屋大通で8.7%上昇。神戸市中央区の三宮センター街は逆に5.8%下落するなど、地域によってばらつく結果となった。  東京都足立区の北千住駅西口駅前広場通りは5.0%上昇した。近くにある東京電機大でリモート講義からキャンパス内での対面授業に戻ったことで人通りが増えたことも寄与したとみられる。  日本不動産研究所の松井秀和企画部次長は「観光地はインバウンドに依存していたか、主に国内旅行者に支えられていたかによって差が出てきている。今後は政府の支援策や新型コロナの感染状況次第だが、こうした傾向は続く可能性がある」と指摘した。 (了) 【時事通信社】 〔写真説明〕路線価が下落している大阪市中央区の心斎橋筋=6月30日午後 〔写真説明〕路線価が上昇している名古屋市東区の久屋大通周辺=6月30日午前
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