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諏訪湖の「釜穴」、メタンが原因=地下深くから湧き出る―海洋機構など


 冬季の長野県の諏訪湖で湖面の氷に「釜穴」と呼ばれる大きな穴が生じるのは、湖底の地下深くから湧き出るメタンが原因であることが、海洋研究開発機構や信州大などのグループの研究で分かった。論文は15日、米化学会の学術誌に掲載される。  諏訪湖は湖面が凍り付いたときでも、直径数メートルから数十メートル程度の大穴が複数開く。湖底からのガスなどが原因と言われていたが、詳細は分かっていなかった。  研究グループは、活発に湧き出る場所のガスを採取して詳細に分析。その結果、地中深くにある炭素を起源とし、約4万年前に生成されたメタンを多く含むことが分かった。  湖底の表層でもメタンは生成されるが、湖面凍結を防ぐほどの量はない。一方、深い層にはガスが大量にたまっているとみられ、断層などを通じて湖面に流出し、凍結を防いでいると考えられる。  湖の水や藻類を調べたところ、含まれる炭素のうち10%程度が深部由来だったことも判明。同機構の浦井暖史・日本学術振興会特別研究員は「生物の体内に含まれる深部炭素の量を調べることができれば、生態系の解明にもつながると期待できる」と話した。 (了) 【時事通信社】 〔写真説明〕凍結した諏訪湖の湖面に現れた「釜穴」=2022年1月(海洋研究開発機構提供)
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