農漁業の補助金削減を議論＝ＷＴＯ閣僚会議

　【ジュネーブ時事】世界貿易機関（ＷＴＯ）閣僚会議は１４日、漁業と農業の補助金削減を議論した。いずれも２０年以上前に交渉が始まったものの、こう着状態が続いており、進展するかは不透明だ。 　漁業は、水産資源の減少に歯止めをかけるため、乱獲につながる補助金の削減が焦点。２００１年に交渉が始まり、１５年に国連で採択された持続可能な開発目標（ＳＤＧｓ）には２０年までに補助金を禁止すると明記したが、決着は先送りされている。 　各国は原則廃止で一致するものの、例外措置をどこまで認めるかで対立。日本は「禁止される補助金は、真に過剰漁獲につながるものに限定すべきだ」と、対象を減らすよう主張している。　【時事通信社】