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「捜査と支援は両輪」=事件機に被害者ケア強化―秋葉原殺傷14年・警視庁


 東京・秋葉原の歩行者天国で2008年、17人が無差別に殺傷された事件は8日で14年を迎えた。事件は、警視庁が遺族らを専従でケアする警察官を積極的に現場に出すきっかけとなった。当時から同庁犯罪被害者支援室で勤務する河野聡明警部補(51)は「捜査と支援は両輪だ」と語る。  秋葉原事件では、多数の死傷者が出た事件・事故で立ち上げる「被害者支援本部」が初めて設置された。捜査本部があった万世橋署には支援室や同署などから計44人が集められ、遺族や被害者ごとに2~3人が専従で支援した。  だが、遺族らからは「いつ遺体に会える」「窓口を一本化しないのか」と悲痛な声が相次いだ。捜査過程の説明が不十分で、複数の捜査員に同じことを聴かれ戸惑う人もいた。支援室から招集された河野警部補は「経験のない規模の事件。未熟で、言葉足らずな説明もあった」と振り返る。  葬儀場までの送迎や公判への付き添い、遺族給付金の手続き―。精神的なケアが必要な被害者もおり、事件から時間が経過しても支援すべきことは多岐にわたった。  かつてない無差別殺傷事件を機に、同庁は被害者支援を強化。社会的反響のある事件の現場に積極的に支援室員を派遣し、捜査員と連携して遺族らの負担軽減に努めるようになった。14年1月には支援の実施要領も策定し、昨年発生した小田急線や京王線車内の乗客襲撃事件などの被害者対策に生かされた。  05年の着任以来、一貫して支援室に勤務する河野警部補。「捜査と支援は両輪。被害者の信頼を得るために意義ある仕事で、今後も研さんを続けていきたい」と話した。 (了) 【時事通信社】 〔写真説明〕取材に応じる警視庁犯罪被害者支援室の河野聡明警部補=3日午後、東京都千代田区
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