長崎市は控訴せず＝性暴力で賠償命令

　長崎市の男性幹部（故人）による女性記者への性暴力をめぐり、市に約１９７５万円の損害賠償を命じた５月３０日の長崎地裁判決について、市は７日、控訴しないと発表した。女性側も控訴しない意向で、判決が確定する見通し。 　田上富久市長は記者会見し、「真摯（しんし）に反省し、原告に心より謝罪をさせていただきたい」と述べ、自身の給与を一定期間減額することを表明した。 　女性はオンラインで記者会見し、「田上市長の英断をうれしく受け止める」と語った。　 　判決は、女性が取材のために幹部に会って被害に遭ったとして、「職務関連性を有する」と市の責任を認定。別の市幹部が女性に関する虚偽情報を流したことをめぐっても「原告の二次被害を防止すべく指導注意しなかった」と指摘した。（了）【時事通信社】