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常識なき弁解、低い規範意識=吉川元農水相を指弾―鶏卵汚職判決


 収賄罪に問われた元農林水産相、吉川貴盛被告(71)が26日、東京地裁で有罪判決を言い渡された。鶏卵生産大手「アキタフーズ」の秋田善祺元代表(88)から受け取った現金計500万円は「賄賂」か「政治資金」かが争われた裁判。判決は同被告の法廷での弁明を「常識からかけ離れている」と一蹴し、「政治家としての規範意識の低さに対する反省には至ってない」と指弾した。  「特異な供与態様だ」「秘密裏に扱うべき金銭と理解していた」。判決は弁護側の無罪主張をことごとく退けた。  判決で賄賂と認定された最初の授受は、就任間もない2018年11月。都内のホテルで開かれた「大臣就任お祝いの会」の宴席の合間、トイレに立った吉川被告を秋田元代表が追い掛け、背広のポケットに200万円入りの茶封筒をねじ込んでいた。  秋田元代表は当時、養鶏業界をけん引する立場。ケージ飼育が大半の中、巣箱や止まり木の設置を義務化する国際基準案の動向に危機感を抱き、反対を表明するよう重ねて要望していた。  程なく、吉川被告は大臣室に当時の生産局長を呼び、業界に詳しい議員と業者、同省による3者協議を指示。以降も大臣室で封筒に入った200万円を「要望書です」などと言われて受け取った。退任直前に100万円を受領した前後には「中小養鶏対策の融資をよろしくお願いします」などと陳情されていた。  法廷で現金について「政治活動を助けるという気持ちからだと思った」「いずれ返さないといけないと考えていた」と弁明した吉川被告。判決は「政治資金処理を一切していない」「返金しようともせず全て消費した」と矛盾点を指摘し、「不合理で、一般的な常識からはかけ離れた弁解に終始している」と批判した。 (了)【時事通信社】
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