子連れ女性を管理売春、有罪＝知人の夫婦「強い支配」―東京地裁

　幼い子どもを連れた知人女性を自宅に住まわせ売春させたとして、売春防止法違反（管理売春）罪に問われた無職嵩原ゆき乃（３３）、夫の防水工優力（２９）両被告の判決が２４日、東京地裁であった。蛭田円香裁判官は「強い支配がうかがわれ、悪質だ」と述べ、いずれも懲役２年６月、執行猶予４年、罰金３０万円（同求刑２年６月、罰金３０万円）を言い渡した。 　判決は、夫と別居して住む場所のない女性と子の状況につけ込んで売春をさせたと指摘。女性から受け取った金でブランド品や車を購入しており、「ぜいたくな生活に味をしめ、さらに多くの金銭を得るため犯行に及び、動機や経緯に酌むべき点はない」と非難した。　 　判決によると、両被告は２０２１年５～１１月、当時２５歳の知人女性を東京都板橋区内の自宅に住まわせ、都内のホテルで３００回余りにわたって売春させて５００万円余りを売り上げた。（了）【時事通信社】