創業者と連絡後、買収にかじ＝ツイッターが経緯公表―マスク氏

　【シリコンバレー時事】簡易投稿サイトを運営する米ツイッターは１７日、実業家イーロン・マスク氏が同社の買収提案に至った経緯を公表した。マスク氏はツイッター創業者の一人、ジャック・ドーシー氏に接触。会社の非上場化に理解を得た後、取締役就任を辞退して買収にかじを切った。 　ツイッターによると、マスク氏は３月２６日にドーシー氏とソーシャルメディアの将来像を議論。併せて、５％以上の同社株式を取得したと取締役の１人に伝え、自らも取締役に就任して経営改革に関与する方向で話が進んだ。 　しかしマスク氏は４月５日、再びドーシー氏に連絡。その際、ツイッターを非上場化する提案について、ドーシー氏から「事業執行に集中できる」と肯定的な見解が示された。マスク氏は４日後の同９日、取締役を辞退するとツイッターに伝え、買収に方針転換した。 　マスク氏による買収の賛否を問う臨時株主総会の招集通知で、ツイッターがこうしたいきさつを明らかにした。ただ、総会の開催日時は未定。 　マスク氏は今月１３日、買収計画を「一時保留する」と表明。撲滅を目指すツイッターの偽アカウントの数などを精査する必要があると主張しているが、４４０億ドル（約５兆７０００億円）の買収総額の引き下げを狙っているとの見方もある。　【時事通信社】