インド太平洋構想に積極関与＝日本と首脳シャトル外交―韓国外相候補

　【ソウル時事】韓国の尹錫悦次期政権の外相候補に指名された朴振氏は２日、国会の人事聴聞会で「韓米が共有する価値を基盤に、朝鮮半島と北東アジアはもちろん、インド太平洋地域の平和と繁栄のため積極的に協力する」と表明した。 　さらに、バイデン米政権が中国への対抗策として進める「インド太平洋の経済枠組み」構想や日米豪印の枠組み「クアッド」に関し「参加や多様な協力を模索する」と述べた。対立を深める米中関係であいまいな立場を取った文在寅政権と異なり、米国側に立つことを明確にした形だ。 　対日関係については「懸案を解決し、（定期的に相互訪問する）首脳シャトル外交を復活させ、未来志向の協力関係を構築する必要がある」と強調。「韓米日の安全保障協力は可能だ」と語った。一方で「日本は後方基地として、在日米軍を通した支援の役割が望ましい」とも述べ、朝鮮半島の安保で自衛隊が軍事力を直接行使する形には警戒を示した。　【時事通信社】 〔写真説明〕２日、韓国国会で開かれた人事聴聞会で、宣誓する次期外相候補の朴振氏＝ソウル（ＥＰＡ時事）