百貨店職員装い詐欺未遂＝容疑で男逮捕、拠点摘発―愛知県警

　百貨店職員を装い高齢者からキャッシュカードをだまし取ろうとしたとして、愛知県警は２７日までに、詐欺未遂容疑で、無職高西翼容疑者（２６）＝名古屋市北区大曽根＝を逮捕した。認否は明らかにしていない。同容疑者は詐欺グループでうその電話をかける「かけ子」とみられ、県警は拠点としていた同区のマンション一室を摘発した。拠点摘発は県内２例目という。 　逮捕容疑は２５日、仲間と共謀し、大手百貨店三越の職員を装い、「カードが不正に使用されている」などとうその電話をし、同市熱田区の男性（８４）からカードをだまし取ろうとした疑い。　 　県警によると、拠点のマンションからは電話で使う文言が記載されたマニュアルや名簿などを押収。昨年５月に同様の手口で詐欺を行っていた別のかけ子の拠点を摘発しており、その後の捜査で浮上したという。 　県内では百貨店職員を装った特殊詐欺が急増しており、１～３月に４７件発生。被害総額は約７０００万円に上り、関連を調べている。（了）【時事通信社】