starthome-logo 無料ゲーム
starthome-logo

沖縄で遺骨収集、返還認めず=京大研究者が持ち出し―京都地裁


 京都帝国大(現京都大)の研究者が、昭和初期に沖縄県の墓所から研究目的で持ち去った遺骨について、現在も一部を保管する京大に、同県出身者5人が返還などを求めていた訴訟の判決が21日、京都地裁であった。増森珠美裁判長は「原告は遺骨の返還請求権を有しない」として請求を棄却した。  増森裁判長は「原告らの心情には酌むべきものがある」としつつ、遺骨について「学術的、文化的に貴重な資料としての性質を有している」と指摘。関係機関を交えて返還の是非などを協議し、解決に向けた環境整備が図られるべきだと付言した。原告側は控訴する方針。  原告は、1400年代に琉球を治めた王家「第一尚氏」の子孫ら5人。遺骨は同県今帰仁村の「百按司墓」から持ち出され、返還と慰謝料を求め2018年に提訴していた。  原告の一人で龍谷大の松島泰勝教授(58)は「非常に残念で、怒りで悲しい。遺骨は墓の中にあってこそ意味がある」と語った。第一尚氏の子孫である亀谷正子さん(77)は「遺骨を取り返したい。控訴してまた頑張りたい」と述べた。 (了)【時事通信社】
    Loading...
    アクセスランキング
    game_banner
    Starthome

    StartHomeカテゴリー

    Copyright 2024
    ©KINGSOFT JAPAN INC. ALL RIGHTS RESERVED.