４年ぶりに理科実施＝２０８万人、全国学力テスト―文科省

　小学校６年と中学３年を対象とした文部科学省の２０２２年度全国学力・学習状況調査（全国学力テスト）が１９日、一斉に行われた。国語と算数・数学に加え、４年ぶりに理科も実施。文科省によると、国公私立の２万８８６３校、約２０８万５０００人の児童生徒が参加する予定で、結果は７月に公表する。 　２０年度は新型コロナウイルス対策の一斉休校に伴い中止となり、昨年度は例年より時期を１カ月遅らせた上で２年ぶりに実施された。コロナ禍の影響が懸念されたが、その後に公表された結果では、休校期間の長さと平均正答率に関連性は見られなかった。　 　教科に関する調査とは別の学習意欲や学習環境などを尋ねる調査は、一部でタブレットなどを使って実施。昨年度は小中学校１００校程度（約１万人）で行われたが、今回は約３０００校（２０万人程度）に規模を拡大。ネットワーク環境の安定性を確保するため、２８日まで日にちを分散して行われる。同省は早ければ２５年度から、教科に関する調査についても一部の中学校でタブレットなどを使ったコンピューター使用型（ＣＢＴ）に移行させる方針。（了）【時事通信社】