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大学生遺族、現場で祈り=「何年たってもここに」―熊本地震本震6年


 熊本地震は16日、2度目の震度7が発生した本震から6年を迎えた。崩落した熊本県南阿蘇村の旧阿蘇大橋付近で土砂崩れに巻き込まれ、亡くなった阿蘇市の大学生大和晃さん=当時(22)=の遺族が現場を訪れ、本震発生時刻の午前1時25分に合わせて黙とうをささげ、冥福を祈った。  斜面に引っ掛かる形で残った橋桁の近くには、コンクリートブロックとれんがで祭壇が組まれている。父卓也さん(63)と母忍さん(54)、兄翔吾さん(29)は献花し、線香と共に、「いつの間にか(晃さんが)吸っていた」(卓也さん)というたばこに火を付け、そっと供えた。  本震発生時刻となり、月明かりの下で冷たい風が吹く中、3人は黙とうし、晃さんへの思いをめぐらせた。卓也さんは「何年たってもあの子がここにいるような気がする」と静かに話した。  県は甚大な被害を後世に伝えるため、橋桁を震災遺構として保存する工事を6月ごろから始める方針。卓也さんは理解を示しながらも「残すのは大事かもしれないが、自分たちはあまり見たくない」と心境を語った。  晃さんは、本震の2日前に発生した前震で被災した友人宅に飲料水を届け、自宅へ戻る途中で車ごと土砂崩れに巻き込まれた。地震の約4カ月後に遺体が見つかった。 (了) 【時事通信社】 〔写真説明〕土砂崩れで大学生の大和晃さんが亡くなった旧阿蘇大橋の崩落現場付近で、亡き息子の冥福を祈る父卓也さん(左)と母忍さん(中央)=16日未明、熊本県南阿蘇村
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