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「ピーポくん」愛され35年=官公庁マスコットの先駆け―警視庁


 警視庁のシンボルマスコット「ピーポくん」が、誕生から間もなく35年を迎える。官公庁マスコットの先駆けで、今や全国的にも有名となった存在は、どのように誕生したのか。「生みの親」に話を聞いた。  ピーポくんの誕生日は、同庁のシンボルマスコットとして発表された1987年4月17日。「警察は堅いイメージがある。もっと身近な存在に感じてもらいたい」という当時の鎌倉節警視総監=故人=のアイデアで制作が始まった。  当時、広告制作会社のデザイナーとしてピーポくんを手掛けた武蔵野美術大教授(社会形成デザイン)の上原幸子さん(62)によると、警視庁からは「日本固有の生物」というテーマが与えられ、当初はニホンカモシカや日本犬などをモチーフに検討。その後、「架空の生物」に変更され、複数の案からピーポくんが採用された。  上原さんは「描いた当初から手応えを感じた。警視総監も見た際に『これだ』と叫んだと聞いている」と語る。「パッと見て目立つ」とオレンジ色を基調とし、社会の動きを察知するという警察の役割を頭部のアンテナに重ねた。  「ピーポくん」の名前は、当時、警視庁広報課長だった安藤隆春元警察庁長官(72)が発案。人々を意味する「ピープル」と、警察の「ポリス」の頭文字を取り、双方の架け橋になることを願って名付けたという。  安藤さんは「警察でやったことがない仕事だったが、注目されるように妥協しなかった。責任は重かった」と振り返る。発表後もピーポくんのぬいぐるみを学校の前で配布したり、少年漫画の懸賞にしたりするなど「浸透作戦」に力を入れた。  誕生からの35年を振り返り、「世代を超え愛してもらっているのが一番うれしい。これからも愛して」と上原さん。安藤さんは「自分の子供のような存在。今から考えても、全てが斬新だった」と話した。(了) 【時事通信社】 〔写真説明〕警視庁のマスコットキャラクター「ピーポくん」をデザインした上原幸子さん=3月30日、東京都武蔵野市
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