正恩氏の下で結束固め＝金日成主席生誕１１０年―北朝鮮

　【ソウル時事】北朝鮮は１５日、「建国の父」故金日成主席の生誕１１０年を迎えた。祝賀行事を通じ、金正恩朝鮮労働党総書記の下での結束を図るとみられる。 　正恩氏が２０１２年４月に党、国家機構のトップに就いてから１０年。政権を継承して間もない１２年の生誕１００年では、正恩氏が初の公開演説を行い、軍事パレードも実施した。北朝鮮は今年に入り、各種のミサイルを発射して軍事的成果を誇示しており、今回も、軍事パレードの準備とみられる動きが確認されている。 　ただ、一部韓国メディアは１５日に軍事パレードを行わない可能性を指摘。統一省の報道担当者は記者会見で「１５日だけでなく、２５日の朝鮮人民革命軍創建日などの機会に行われる可能性も考慮し動向を注視する」と述べた。　【時事通信社】 〔写真説明〕息子の金正日総書記（左）と並んだ北朝鮮の金日成主席＝撮影日不明（ＥＰＡ時事）