ウクライナ避難民ら入学式＝受け入れの日本経済大―福岡

　ロシアの軍事侵攻から逃れたウクライナ避難民の学生を受け入れている日本経済大（福岡県太宰府市）が１２日、入学式を開催し、一般の日本人学生らと共に、避難民学生ら６４人が出席した。 　式にはウクライナのコルスンスキー駐日大使がメッセージを寄せた。また、同大の吹奏学部がウクライナ国歌をサプライズで演奏。学生らは胸に手を当てながら聞いていた。 　チェコに避難していたルスラーナさん（２１）は「（国歌演奏は）うれしかったが、戦争中なので悲しい気持ちにもなった」と胸の内を明かした。 　オランダに避難していたマルガリータさん（２０）は今後について「日本の文化のさまざまな分野を勉強したい」と話した。将来はウクライナで日本語や英語の教師になることを希望している。 　２人はウクライナ・キーウ（キエフ）国立言語大の学生で、軍事侵攻後は親戚を頼るなどして他国に避難し、その後来日した。まだ、ウクライナに残る家族もいるという。 　日本経済大は、交換留学で提携するウクライナの大学から避難民学生を無償で受け入れることを表明している。計７３人の避難民学生を受け入れる方針で、既に６５人が来日。学生らは経営学科に所属し、日本語や日本文化について１年間学ぶ予定という。（了） 【時事通信社】 〔写真説明〕日本経済大の入学式に出席するウクライナの避難民学生ら＝１２日午前、福岡県筑紫野市