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鎖骨の成長、出生前に減速=肩幅抑え難産緩和か―京大


 鎖骨の成長スピードは出生前にいったん減速し、出生後に加速することが分かったと、京都大の森本直記准教授や大学院生の川田美風さんらの研究グループが11日までに発表した。鎖骨の大きさは肩幅を決めるため、難産を緩和するとみられる。研究成果が近く米科学アカデミー紀要に掲載される。  広い肩幅は二足歩行の安定など役立つ一方、頭と同様に難産の原因となる。頭は産道を通るために頭蓋骨を未発達で柔らかい状態に保つことが知られているが、肩についてはどのように出生という難関をクリアしているのかが未解明だった。  研究グループは、胎児期から大人までの骨格の成長パターンをコンピューター断層撮影(CT)で厳密に計測。鎖骨では出生前に成長がいったん減速し、出生後に加速していることが分かった。  頭蓋骨の場合は出生前から始まった減速が生まれた後も続くことが確認された。ヒトの鎖骨に関してユニークな成長パターンが示されたという。  森本准教授は「骨盤や産道に対して広い肩幅の起源は350万年前にさかのぼると考えられている。脳の大型化が起きる前で、肩が頭より先に『ヒト化』した可能性があり、今後さらに詳しく調べる必要がある」と話した。(了)【時事通信社】
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