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ラットESから始原生殖細胞=基礎研究に貢献へ―東大・生理学研


 ラットの胚性幹細胞(ES細胞)から実験容器内で精子や卵子のもとの始原生殖細胞を生み出したと、東京大の小林俊寛特任准教授や自然科学研究機構生理学研究所(愛知県岡崎市)の平林真澄准教授らが8日付の米科学誌サイエンスに発表した。  受精卵が成長した胚から作るES細胞は、皮膚などの細胞に遺伝子群を導入して作る人工多能性幹細胞(iPS細胞)と同様に、さまざまな細胞に変わる能力がある。ES細胞などからの始原生殖細胞作製は2011年に京都大チームがマウスで、14年には英ケンブリッジ大などのチームが人で成功した。  その後、マウスでは精子や卵子の作製まで実現しているが、ラットの方がマウスより体が大きく、生理学的な特徴が人に近い。生殖医療や畜産の基礎研究に役立つという。  小林准教授らはラットES細胞の培養条件を工夫したほか、ラット胎児の生殖腺で精子・卵子の成熟を促す細胞と一緒に培養し、自然の始原生殖細胞に近づけた。さらに精子ができないラットの精巣に移植すると精子ができ、卵子に受精させて雌ラットに移植すると、正常な子が誕生した。(了)【時事通信社】
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