「都をどり」が総仕上げ＝１日、３年ぶりに開幕―京都

　京都市の劇場南座で３１日、花街・祇園甲部の舞妓（まいこ）や芸妓（げいこ）らが舞踊を披露する春の風物詩「都をどり」（４月１～２４日）の稽古の総仕上げとなる「大ざらえ」が行われ、舞台を華やかに彩った。 　「都をどり」は新型コロナウイルスの影響で２年続けて中止となったが、今年は「泰平祈（たいへいのいのり）令和花模様」と題し、３年ぶりに開催される。 　出演者を指導してきた人間国宝で京舞井上流五世家元の井上八千代さん（６５）はコロナ禍を心配しつつも、「都をどりの開幕とともに、皆さまににぎやかな京都を楽しんでほしい」と語った。 　初出演する舞妓の真未さん（１７）は「お座敷での舞と舞台での舞では、形や位置が違うので難しい。稽古でやったことを本番でもできるように、精いっぱい頑張ります」と話した。　（了） 【時事通信社】 〔写真説明〕京都市の南座で行われた「都をどり」の大ざらえ＝３１日午後