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ベラルーシでロシア兵治療=遺体搬送、もう一つの戦争協力


 ロシア軍が苦戦したウクライナ北部戦線では、2月24日の侵攻から1カ月間で、おびただしい数のロシア将兵が死傷したもようだ。治療や無言の帰宅に際して拠点となったのは、同盟国ベラルーシ。侵攻ルートの提供に加え、民意を無視した「もう一つの戦争協力」に地元住民の動揺も大きい。  ロシア国防省は3月25日、将兵の1351人が死亡、3825人が負傷したと発表したが、米メディアは実際の数が10倍近くに上るという推計を伝えている。このうち多くは、手詰まりの北部戦線で出たとみられる。  「あり得ない数だった。駅に居合わせた人々は、列車に積み込まれる遺体の数に衝撃を受けるしかなかった」。米メディアによると、ウクライナとの国境に近いベラルーシ南東部ゴメリ州で目撃した地元住民らはこう証言した。戦死者はトラック、戦傷者は窓が目隠しされたバスで国境を越えてきたという。  プーチン政権にとり、こうした事実は機密扱い。ただ、ベラルーシのルカシェンコ大統領は3月1日の政府会議で「(ゴメリ州の3カ所で)ロシア軍人160~170人が治療を受けた」と明らかにし、戦争協力の一端を認めた。  ドイツ・メディアが関係者に取材したところでは、ある病院には手足を失った者も搬送された。5日間飲まず食わずで取り乱す人や、両親に電話したいと懇願する人がおり、「貧しい地方出身の10代もいた」という。  州都ゴメリの病院では「手術室はノンストップ。一晩で(軍人と地元住民の)50人に治療を施す態勢だった」(関係者)。いずれの指定病院もベラルーシとロシアの情報機関が厳重管理し、医師は将兵の受け入れを口外しないよう念書を取られているほか、ロシアからも医師が応援に入ったとされる。  ロシア軍は3月25日、「第1段階の主要目標は達成された」とし、マリウポリを含む東部ドンバス地方の「解放」に注力すると主張。北部から包囲を進めた首都キエフの短期制圧に失敗したと米国防総省は断定した。再攻撃に向け、ベラルーシが参戦するのではないかという見方もある。  ベラルーシの戦争協力について、2020年大統領選に出馬して弾圧され、国外に逃れた反政権派スベトラーナ・チハノフスカヤ氏は「主権の一部を失っているのは明らかだ」と指摘。ルカシェンコ政権を批判している。 【時事通信社】 〔写真説明〕ロシアが併合したウクライナ南部クリミア半島で行われたロシア海軍高官の葬儀=23日、セバストポリ(EPA時事)
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